久しぶりの、ネギ玉ピリ辛牛丼~!
いやはやしかし、このネギは摩訶不思議な食材ですよね!
古名では、「冬葱」・「比止毛之」・「祢木」とされており、「き(紀)」ともいうそうです。
別名の「ひともじぐさ」は「き」の一文字で表されるからともあり、枝分れした形が「人」の字に似ているからとも言われています。
またネギの花は坊主頭や擬宝珠を連想させるため「葱坊主」(ねぎぼうず)や「擬宝珠」(ぎぼし)と呼ばれます。
「擬宝珠」は別科別属の植物「ギボウシ(ギボシ)」も表します。また萌葱色は葱の若芽のような黄色を帯びた緑色のことです。
日本では古くから味噌汁、冷奴、蕎麦、うどんなどの薬味として用いられる他に、鍋料理に欠かせない食材のひとつでもあります。
またこのネギは硫化アリルを成分とする特有の辛味と匂いを持ちます。
なので料理の脇役として扱われることが一般的ですが、
葉ネギはねぎ焼き、根深ネギはスープなどで主食材としても扱われます。
ネギの茎は下にある根から上1cmまでで、そこから上全部は葉になります。
よって食材に用いられる白い部分も青い部分も全て葉の部分です。
ちなみに単に「ネギ」と言うと「根深ネギ」を差し、
成長とともに土を盛上げて陽に当てないようにして作った風味が強く太い根深ネギ(長葱・白ネギ)として差し、
他は「ワケギ」「アサツキ」「万能ネギ」「九条ネギ」などの固有名で呼んで区別します。
そして西日本では陽に当てて作った細い葉ネギを単に「ネギ」と言い、根深ネギは「白ネギ」、「ネブカ」などと呼ぶ場合もあります。
最後にネギは他の野菜と比較して塩害に強いとされており、2002年に台風21号が関東地方に上陸後、九十九里浜周辺の畑では塩害によって野菜や街路樹が枯れたのに対して、ネギだけは枯れずに残っていた逸話があります。