食学

醤~「ジャン」。「麹」の魔法が生み出した調味料の秘密○○○麹と合体させる

私が最近の食事の際になぜか良く使うのが
中華調味料の「豆板醤」と「甜麺醤(テンメンジャン)」です。

特に中華風甘味噌の「甜麺醤(テンメンジャン)」は
私の好きな味噌だれと良く似た味なので使いやすい!

揚げ物や惣菜へのワンポイントの味付けに使ったりと重宝しちゃってます♪

ここで「醤」という言葉は調味料でよく出てくる言葉ですが、
どの位の種類があるのでしょうか?

そこで中華の調味料について簡単にまとめると、以下のようになります。

豆板醤(トウバンジャン)

ソラマメ、唐辛子を主原料にして製造した発酵調味料。

<用途>
麻婆豆腐
海老チリ

甜麺醤(テンメンジャン)

小麦粉を発酵した、甘い味噌の調味料。
<用途>
ホイコーロー
北京ダック・鶏のロースト

芝麻醬(チーマージャン)

煎った胡麻をすり潰して植物油等を加えた調味料。

<用途>
棒棒鶏
担々麺

豆鼓醤(トウチジャン)

蒸した大豆を塩漬けにし、
発酵・乾燥させた後にできた
豆鼓(トウチ)をペーストにしたもの。
醤油を加えた味噌のような塩辛い味。

<用途>
海鮮系の炒め物。

XO醤(エックスオージャン)

干し貝柱や干しエビ、金華ハムなど多数の食材を炒めたり蒸したりし、かつ熟成させた調味料。
香港のペニンシュラホテルの料理人が作り出したして有名です。

<用途>
炒め物やチャーハン、点心等の味に深み加える。

沙茶醤(サーチャジャン)

マレーシアのサテソースが元になったようです。
ヒラメや小エビなどの魚介類をベースにして、
ニンニク・エシャロット・ゴマ・香辛料・油を加えて煮込んだ調味料。
魚介のうま味と香辛料が効いた独特の風味があるので、
牛肉炒め、火鍋のタレ、等に使われています。

<用途>
鍋物のタレ、炒め物のタレ

海鮮醤(ハイシェヌジャン)

大豆を中心に、ごま、にんにく、八角等の香辛料をブレンドした広東風甘味噌。

<用途>
炒め物や焼豚、焼肉、スペアリブのタレ。

蝦醤(シャージャン)

えびを原料にした発酵調味料。
えびを大きなコンクリート槽で塩漬けにして発酵し、すり潰して作ります。
独特の強い臭みがあり、加熱すれば発酵食品独特のマイルドさが出るので用途が多い。
スープやお酒で割、炒めものや蒸しものにも相性がいいため、
炒飯や肉炒め、野菜炒め等、あらゆる食材とも組み合わせが良い。

柱侯醤 (チューフージャン)

大豆、小麦粉から作った味噌に、
香辛料、砂糖、ごま油等を混合した合わせ味噌。
そしてこの柱侯醤は煮込み料理の味付けによく使います。
中華以外では、洋食やエスニック料理にもよく合いますが、
何といっても肉料理にオススメです。
そののため、ステーキソース、各種炒めものに合います。

辨椒醤(ラージャオジャン)

唐辛子、塩,酒、山椒、五香粉等を混ぜて作ります。
赤色のペースト状の調味料となり、辛味、うま味、香りがあるのが特徴です。

桂花醤(ケイファジャン)

桂花陳酒で有名なキンモクセイの花から生成した醤油。
花の甘い香りが利用できるので、甘い点心のあんやシロップの香りづけに使う。
さらに桂花醤は、漢方もよると食欲増進、痰をとる、について効果があるようです。

つくづく麹の作用って今さらながら魔法のようにすごいなと感じてしまいました。
しかし、ホントいろんなものから調味料って作れるから驚きですね!

  • この記事を書いた人

べーやん

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