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柔軟な身体を作るメリット

2022年5月12日

柔軟な身体を作るメリット

ダイエットのためにトレーニングを
するならば、ついでに柔軟な身体を
作ることを目指すことがお勧めですが、

では柔軟な身体を作るメリットとは何か?

それは疲労からの「回復力」のアップ、
そして「疲労しにくい身体」を作ることに繋がるからです。

疲労しにくい身体と言えば、

自律神経のバランスが良く、

交感神経と副交感神経の切り替えがスムーズであり、

その結果として高い免疫力を維持している人や、

もしくは質の良い睡眠が取れる人もそうですが、

身体からのアプローチとして
「柔軟な身体」にしておくことも
一つの方法と言えます。

例えば、強風が吹いた場合に硬い木だと
ある程度の風速までは受け流せますが、

耐えきれない程の風速になると折れてしまうので元の状態には戻りません。

これが、柔らかい柳の木だと、
風に合わせて揺れながら受け流し、

しかも揺れた後はすぐに元の状態に戻ります。

これを間接に当てはめると、

硬い身体は間接の可動域が狭いので
ある程度までは開くよう動きますが、

それ以上に間接を広げようとすると
広がることを関節が拒否するので

結果として間接を動かそうとした力が筋肉に伝わり、

筋肉に力が必要以上に入って余計に硬直します。

筋肉が硬直した状態は負荷が
掛っているので筋肉痛の原因になってしまいます。

これが柔らかい関節ならば、

間接が動作に必要な可動域を十分に持っているので、

筋肉の必要な力が最小限で済むため筋肉の余計な硬直を防げます。

そしてその結果として、

そしてその結果として、間接を動かそうとした力が
最も疲労しにくい腹筋群に十分に行き渡るので
疲労しにくい身体となるのです。

体力のある身体を作るために、
よく腹筋群ばかり鍛える人もいらっしゃいますが、

正解ではあってもより効果的に
目的を達するためには
それ以外の部位も鍛えることが必要です。

同じトレーニング時間を取るならば、
より効果のある内容にしたいものです。

では柔軟な身体を作るためにはどうすればいいのか?

具体的に柔らかい身体の特徴を上げていくと、

・筋肉そのものが伸びやすくて関節の可動域も広い。
・筋肉の脱力が自然に容易に発揮でき、
 伸張反射が適度に抑えられて過度に発生しない。

といったことが挙げられます。

※伸張反射・・・筋肉を伸ばし過ぎいよう、
 筋肉が縮む方向に力を発揮する働き

私もそうでしたが、もともと「身体が固いから」と、思っている人はあきらめがちになります。

しかし、身体には「学習」というメカニズムが機能しているので、

トレーニングを繰り返していくと
次第に身体が柔らかくなっていくのが実感できるのです。

そして不思議なことですが、柔らかい身体を作っていくと、自然と痩せやすい体質に繋がっていくことが実感できます。

これは、身体が動きやすくなるので動かす習慣が容易に続けられるようになることと、

筋肉が十分に伸びることと間接の可動域が広がる分、

エネルギーの消費も身体が硬い人に比べると多くなるからだと思われます。

ということは当然ながら身体が硬い人は
逆の作用が働くため、身体が柔らかい人よりも痩せにくい、と言えることができます。

そのためには、普段の生活では運動する時間があまりとれなくても、

自宅でストレッチやヨガ等で柔軟な身体作りを目指すことは、

簡単なことではありますが大きなメリットがあることが分かります。

また言い換えてみると、トレーニングの優先順位も、

先に身体をランニングや水泳等のハードな内容で鍛えるよりは、

ストレッチやヨガ等のソフトな内容で
先に身体を鍛えることが大事だということが分かります。

よくスポーツクラブでは3カ月程で止めてしまう人が多いのですが、

これはこの順番を知らず、

硬い身体のままでハードな内容のトレーニングを先に行ってしまったところ身体がついていけず、

続けることが辛くなってしまうからです。

ではより具体的に身体を柔らかくしていくにはどうすればいいのか?

自分自身が「今は身体が柔らかいな」と感じたときは、実際に身体も柔らかくしやすくなっています。

例えば、運動後やお風呂上がり等、
身体が温まっているときです。

逆に朝起きた時は逆に身体が硬く感じることからもそれが言えます。

身体が温まっている状態は
筋肉が既に脱力されてほぐれているので、

その時に身体の柔軟さを実感できる動作を行うことによって、

身体、引いては脳が柔軟な身体を理解し、習得していきます。

先述しましたが、身体には伸張反射という、
筋肉を伸ばし過ぎないように筋肉が縮む方向に力を発揮する働きがあるので、

この働きが始まる動作のポイントを変えていくことが、

柔軟な身体を作る上では必要になってきます。

そこで筋肉が十分に脱力されている、
身体が温まった状態を利用して、

身体が柔軟な状態を理解できる動作を行うのです。

具体的にはストレッチやヨガのような、
ゆっくりとした動作が有効です。

トレーニング後のストレッチは疲労回復のみならず、

このように柔軟な身体を作り上げることで
ケガを予防する上でも大変有効なのです。

何故、柔軟な身体がケガの予防に有効なのかは先述した通りです。

では特に注視したい関節はどこなのか?

ストレッチとなると、

大抵は筋肉痛の予防を意識してしまうので、

大きい筋肉を中心に筋肉を注視しながら行いがちですが、

柔軟な身体を作る上では
間接も意識してみるのも手段となります。

では意識してみたい間接とはどこなのか?

ポイントは「股関節」と「肩関節(肩甲骨周辺)」です。

この二つの間接は動作の際に身体のバランスを取る上で大事な働きがあるので、それだけ負荷も掛かる部分でもあります。

特に運動不足や加齢によって硬さが顕著に表れる部分なので、

姿勢を見れば一目瞭然に硬さが分かってしまいます。

言い換えれば、若さは腰と背中に出てくるのです。

そのため、この二つの部分に関しては入念に、

かつ同時にいろいろなやり方でストレッチをして柔らかくするアプローチは大事なことです。

また、ストレッチ用の道具は柔軟な身体を作る上でも有効ですが、それはどのようなものか?