「インシュリン」と「グルカゴン」の関係を知っていれば、
太りやすい食べ方と太りにくい食べ方の
違いが理解できるのが具体的にはどうすればいいのか?
「インシュリン」の働きから考えると、
「インシュリン」は食事によって血糖値が上がった場合、
多く分泌されて血糖値を下げようと働きます。
その時の作用として前述したのが、
・血糖値を一定に保つため、肝臓や筋肉内でブドウ糖をグリコーゲンとして合成して貯蔵させる
・血液中のブドウ糖を筋肉や脂肪細胞に送る
・脂肪細胞にブドウ糖を送り、脂肪の分解を抑えつつ、さらに脂肪を合成する
つまりインシュリンは貯蔵しきれなかったエネルギーを、
内臓脂肪や皮下脂肪として貯蔵してしまいます。
ということは、エネルギーが必要なく糖質を
それほど消費しない時間があるとしたら、
「インシュリン」の作用で
脂肪がどんどん合成されてしまいます。
つまり、「睡眠中」がそれに当てはまります。
ということは、寝る前に食べると太るというのは、
インシュリンが強く作用してしまう状態を作り出してしまい、
結果として脂肪が増えて太ることになります。
では夕食を抜けばいいのか?
ということになるかもしれませんが、
食べない時間が長く続くと血糖が減少して
さらに肝臓内のグリコーゲンが少なくなると、
人体は糖新生を起こして筋肉を切り崩して
ブドウ糖へと変換してしまいます。
これではエネルギーを消費する筋肉量が減少して、
基礎代謝が落ち、痩せにくい体質を作り出してしまうことになります。
まとめると、
夜遅い時間に食べると「インシュリン」が作用して、消費しないエネルギーが脂肪として蓄積されて太ってしまう、
逆に夕食を抜けば身体が糖新生を起こして
筋肉が減少し基礎代謝が落ちて
痩せにくい体質になってしまう。
ではどうすればいいのか?
「グルカゴン」の働きから考えると、
「グルカゴン」は血糖が低いときや
インシュリンが低いときに分泌されます。
その時の作用として前述したのが、
・脂肪細胞内の脂肪を血中に放出する。そして血液中に放出された脂肪はエネルギーとして筋肉等で燃焼して消費される。
・肝臓内のグリコーゲンを糖に変えて血糖値を上げる。
また特徴として
インシュリンが増加すればグルカゴンは減少し、
インシュリンが減少すればグルカゴンは増加する、
ということは、エネルギーを必要とする時間が十分あって、
糖質を消費する時間が十分あり、
さらに、糖新生が起きない程度に糖質が残されていれば、
現状の体質を維持したままで、
かつ太りにくい身体の状態のまま睡眠を迎えることになり、
それが太りにくい食べ方になるということになります。
そのためには夕食を早めに摂るという工夫が一番です。
食後の時間に余裕があれば
「インシュリン」が十分作用して血糖値が下がり、「グルカゴン」が分泌される、
つまり、脂肪が合成されにくい状態の身体に
なっていることになるので、
太りにくい夕食の食べ方になるのです。
ただし、もちろん食べ過ぎた場合を除いてですが、
食べる時間に注意を払うだけで
それまでのトレーニングをしてきた努力の結果が大きく変わってくるのです。
ちなみに元AKB48の篠田麻里子さんは
抜群のプロポーションを持続していますが、
彼女が勧めるダイエット方法はなんと、
夜7時以降は何も食べない事で、
その方法が最も体重が落ちたそうです。
このことからも夕食は早めに食べて、
夜遅い時間は食べない方がいいことが解ります。
でも慣れないうちは夜遅い時間になると
どうしても空腹が辛くなります。
その場合はどうすればいいのか?