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太るホルモンと痩せるホルモン~グルカゴンの性質を活かして脂肪を減らす

2019年1月18日

太るホルモンと痩せるホルモンについて知る

1.「インシュリン」

血糖は運動をすると消費されて減少し、

食事によって補給され上昇します。

インシュリンの働きは血糖値を下げることで、

食事の内容によって急激に血糖値が上がった場合、

インシュリンは多く分泌されて血糖値を下げようと働きます。

その働きは、
・血糖値を一定に保つため、肝臓や筋肉内でブドウ糖をグリコーゲンとして
 合成して貯蔵させる
・血液中のブドウ糖を筋肉や脂肪細胞に送る
・脂肪細胞にブドウ糖を送り、脂肪の分解を抑えつつ、
 さらに脂肪を合成する

つまりインシュリンは貯蔵しきれなかったエネルギーを
内臓脂肪や皮下脂肪として貯蔵してしまうので、

インシュリンは「太るホルモン」という
代名詞も持ち合わせているのです。

2.「グルカゴン」

「グルカゴン」は血糖が低いときやインシュリンが低いときに分泌されます。

その働きは、
・脂肪細胞内の脂肪を血中に放出する。
 そして血液中に放出された脂肪はエネルギーとして
 筋肉等で燃焼して消費される。
・肝臓内のグリコーゲンを糖に変えて血糖値を上げる。

インシュリンとグルカゴンの関係

また特徴として

インシュリンが増加すればグルカゴンは減少し、

インシュリンが減少すればグルカゴンは増加する、

という風にグルカゴンはインシュリンに依存して
コントロールされているホルモンです。

もう一度まとめると、
インシュリン…脂肪の分解を抑制、脂肪の合成を促進
グルカゴン…糖の利用を抑制、脂肪の分解を促進

ではインシュリンの多量分泌を避け、

グルカゴンを効率良く分泌させて
脂肪燃焼を促進させるにはどうすればいいのか?

グルカゴンの性質を活かして脂肪を減らす

「グルカゴン」は血糖が低いときや
「インシュリン」が低いときに分泌されます。

そして「グルカゴン」は「インシュリン」に依存して
コントロールされているホルモンです。

ということは、「インシュリン」の分泌がダイエットのキーとなります。

インシュリンが高くなければグルカゴンが分泌されますから、

インシュリンの上昇が緩やかな食品を選んで摂取する
「低インシュリンダイエット」となります。

その食品を摂取したときに
血糖値が上がりやすいどうかの指標がGI値です。

つまり「低インシュリンダイエット」は
GI値の低い食品を選んで摂取すればいいというものです。

さらに一歩進んで、「インシュリン」そのものの分泌を
抑えてしまう「炭水化物ダイエット」です。

これは炭水化物を極力食べない、

という方法です。

しかしGI値の低い食品は消化が遅かったりしますし、

食べ過ぎて摂取カロリーが
消費カロリーを上回ってしまっては
まったくダイエットにはなりません。

また、炭水化物は身体のエネルギー源であり、

炭水化物を摂取しないと糖新生が起こって筋肉が
減少してします恐れもあります。

また炭水化物は脳のエネルギー源でもあるわけですから、

全く取らない、ということは日常生活にも悪い影響を
及ぼしてしまいます。

グルカゴンの分泌を上昇させる方法

では上手に「グルカゴン」を上昇させるにはどうすればいいのか?

インシュリンが高くなければグルカゴンが分泌されます。

具体的には血糖値が低下して
インシュリンが低下してから

ようやくグルカゴンは上昇を始めます。
そうなると起こりえるのが「空腹」です。

そこでまず、「空腹」を楽しむ、
ということが大事になります。

時間が経てばグルカゴンが上昇し、
さほど空腹感は続かずに済みます。

もう一つは「タンパク質」を摂取することです。

「タンパク質」を摂取して
「グルカゴン」の分泌を盛んにするのです。

どちらかというと肉・魚・卵の「動物性タンパク質」の方です。

というのも「植物性タンパク質」は
吸収率が低いというデメリットがあるので、

必ずしも「植物性タンパク質」に
こだわる必要はありません。

両方をバランス良く摂取すればいいのです。

ということはダイエットに対して「動物性タンパク質」は
敵ではなく味方だということです。

低脂肪高タンパクの、脂肪が少ない肉ならば
いいということになります。

そしてこの「インシュリン」と
「グルカゴン」の関係を知っていれば、

太りやすい食べ方と太りにくい食べ方の
違いが理解できるのです。